【経営戦略】Wi-Fiログデータから分析!顧客動向
発行日
2020年9月15日
件名
【経営戦略】Wi-Fiログデータから分析!顧客動向
掲載記事
観光客や買い物客など来訪者に対する「おもてなし」の一環として、フリーWi-Fiの導入が各地で盛んになっています。
来訪者にとってフリーWi-Fiは付加価値のあるサービスと言えますが、提供する側にとっては果たしてどうでしょうか?
単なる「おもてなし向上」目的だけでは、せっかくのWi-Fiデータを活かしきれず「もったいない!」と言わざるを得ません。
と言うのも、Wi-Fi認証ログのデータ解析やWi-Fiを通じたPR配信を戦略的に駆使して「まちあるき/地域活性化」や「商業施設の回遊性アップ」を実現しようとする案件が、近年増えてきているのです。
そこで今回は、POPCHAT及びPOPCHAT@Cloudから取得できるデータの種類や活用方法などをご紹介いたします。
- POPCHAT@Cloudで取得・解析可能なデータ
- 【認証ログ】データ詳細と活用方法
- 【アクティブ接続ログ】データ詳細と活用方法
- その他のデータについて
1.POPCHAT@Cloudで取得・解析可能なデータ
Wi-Fi認証に伴い取得できるデータは、次の3種類に大別されます。
1) 利用状況
2) パフォーマンス状況
3) ユーザー属性
この項目では、「1)利用状況」のデータについて詳しくご紹介します。
お客様の運営施設においては、下記2種類のログデータからWi-Fi利用状況を把握することができます。
【認証ログ】
Wi-Fi利用者一人ひとりに対する認証の開始(成立)および認証の解除(終了)の処理が記録されたログデータです。
「誰が」「いつ」「どこで」「どんな方法で」認証を実行し、その認証が「いつ終了」となったのか、という情報が記録されます。
※)認証方式によって、記録されるログデータの項目が一部異なります。
※)個人情報は保存されません。
【アクティブ接続ログ】
Wi-Fi利用者一人ひとりに対し、ある場所でのWi-Fi接続開始と終了の日時および、その接続場所が記録されたログデータです。その場所での滞在時間や移動の導線を解析するデータに活用できます。その際、下記のポイントが重要になります。
・接続場所の識別には、POPCHATの「接続ポート設定(検出方式:TagVLAN/SNMP)」が必要です。
・分析したいそれぞれの場所やエリアごとに、一つずつ最適な範囲の「接続ポート設定」を行う必要があります。
AP1台ごとから、フロアごと、施設ごと、地域ごとなど、分析したい規模によって最適な単位の設定を行ってください。
次項にて、「認証ログ」および「アクティブ接続ログ」の具体的なデータ活用をご紹介します。
2.【認証ログ】データ詳細と活用方法
■「客層」や「顧客像」の把握に役立つ認証ログデータ一覧
・接続対象のPOPCHAT機器ユニークID
・接続対象のPOPCHAT接続ポート検出の値
- タグVLAN検出の場合: タグID[4]
- SNMP検出の場合 : IP+PORT
・接続場所の名称(POPCHATの接続ポート設定で登録)
・認証により通信許可された1回分の開始日時、終了日時
・使用された認証方式の種類
・使用された認証方式による付加コード
- アクセスID認証の場合、IDナンバー
- Radius連携認証の場合、ユーザID
・端末設定の言語コード、国コード
・OPEN-ID認証の際のSNSの種類
・ユーザー性別と年代(ただし認証方式によっては取得できない場合があります)
・端末、OS等のデバイス情報
ご利用中のPOPCHAT@Cloud管理サイトにログインし、「シスログ@クラウド」のCSVダウンロードをすると、上記データ一覧を取得できます。ぜひお試しください。
3.【アクティブ接続ログ】データ詳細と活用方法
■客の導線や動向の把握に役立つ、アクティブ接続ログデータ一覧
・接続対象のPOPCHAT接続ポート検出の値
- タグVLAN検出の場合: タグID[4]
- SNMP検出の場合 : IP+PORT
・接続場所の名称(POPCHATの接続ポート設定で登録)
・使用された端末のMACアドレス(※1)
・アクティブ接続の開始日時と終了日時(※2)
・アクティブ接続の利用時間(秒)
※1)同一のMACアドレスの記録を辿ることで、客導線の把握ができます。
※2)15分以上無通信状態が続いた場合、当該端末は「アクティブ接続の終了」と認識されます。
ただし、15分以内に通信が再開された場合は、直近のアクティブ接続の継続となります。
ご利用中のPOPCHAT@Cloud管理サイトにログインし、「シスログ@クラウド」のCSVダウンロードをすると、上記データ一覧を取得できます。ぜひお試しください。
4.その他のデータについて
POPCHATの「稼働状況」および「パフォーマンス状況」の把握に役立つログデータ5種を紹介します。
1.制御ログ
一般的なWebアクセスでは必要とされないような過度なセッション数を張る端末や、過度な帯域使用量となっている端末に対する通信制限が記録されます。
2.DHCPログ
POPCHATのDHCP(IPアドレス割振り)に関するログデータです。
3.セッションログ
POPCHATへの「総セッション数の推移」のログデータです。お客様の施設において何回Wi-Fiが利用されているのか、そしてその推移も把握できます。
4.トラフィックログ
「総通信量の推移」のログデータです。お客様の施設において、どの程度の量の通信が行われているのか、そしてその推移も把握できます。
5.アクティブユーザーログ
アクティブ通信を行うユーザー数の推移を確認できるログデータです。
■ユーザー属性情報
国や言語、性別や年代と言った情報に加えて、どこから来たか、誰と一緒か、初めての来訪か何度目の来訪か、興味のあるカテゴリなど、来訪者に関する属性情報の取得は、下記のログから可能です。
●認証ログ(一部項目)
認証ログには、Wi-Fi利用者の端末言語設定(言語コード+国コード)が記録されています。
●アンケート回答
「アンケート認証」の機能によって回答を得たアンケートから、属性情報が取得できます。
以上の通り、データを戦略的に分析・活用することで、さまざまな視点から現状を把握 ・改善につなげることが可能です。
最近では、弊社のログ情報とともに、他社BIツール(データ分析支援ツール)を併用し、データ分析されているケースもございます。
皆様の施設運営に少しでもお役に立てるよう、今後も情報発信に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。