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無線LAN1台ごとのWi-Fi利用者数や接続先APの移動状況を確認するには?

2025.02.28 メルマガ

お知らせ事項

今回のお知らせは、商業施設のゲストWi-Fiや自治体の公衆Wi-Fiのように、
・施設内の場所によるゲストの滞留状況
・公民館や体育館、福祉施設など拠点ごとWi-Fi利用者数
など、AP1台単位の利用者数やAP接続の移動の推移を気にされるお客様に有益なPOPCHAT-X活用方法のご案内です。

  1. Wi-Fi環境内に多数ある無線AP機器のどれで認証、接続したか
  2. 接続先の無線APやSSID識別情報の記録を取得するCSVダウンロード
  3. 認証や接続時のAP識別情報をPOPCHAT-Xで記録する設定方法
 

 

1.Wi-Fi環境内に多数ある無線AP機器のどれで認証、接続したか

 

主に、
・ホテル(客室)
・病院(病室)
などの施設利用者(宿泊客や患者)向けのWi-Fi環境で、ゲストWi-Fi利用者に対する認証システムとして導入していただく事が非常に多い当社製品POPCHAT-Xシリーズですが、

・ショッピングモールや駅ビルのような商業施設のゲストWi-Fi
・自治体の管理、運営する公共施設の公衆Wi-Fi
においても、実は多数のご導入をいただいています。

そして、そのようなお客様の中には、どの場所でどの位の人数がWi-Fiを利用されていたか?
という事に関心を寄せるご担当者が、多くいらっしゃいます。

そのような情報を把握したいというお客様ニーズに対して、
・無線LANサイドの設定
・POPCHAT-Xサイドの設定
を組み合わせることで対応可能となります。

POPCHAT-Xクラウド管理サイト内にある各種メニューページの中でそのような情報を確認できる場所と、設定方法を、以下にご案内します。

 

2.続先の無線APやSSID識別情報の記録を取得するCSVダウンロード

 

上述の通り、
・無線LANサイドの設定
・POPCHAT-Xサイドの設定
を組み合わせる事により、どの場所でどの位の人数がWi-Fiを利用されていたか?
という事の参考になるAP1台単位のWi-Fi利用者数を以下の場所で確認可能となります。

設定を反映させる単位を無線AP1台単位ではなく、考え方を変えて、SSDI単位にすることも勿論可能です。

まずは、POPCHAT-Xクラウド管理サイトにログインしてください。
https://admin.auth24.jp/

そして、「ダッシュボード」の「ログダウンロード」を開いていただくと、そこでは、以下の3種類のログ(稼働履歴)データを、年月指定により、CSV形式でダウンロード可能になっています。
そして、そのCSVデータの記録の中には、クライアント接続先APの識別情報を記録する設定が可能です。

■認証ログ
1台ごとのクライアント端末がPOPCHAT-Xを通じて行った認証の日時や端末MACアドレス、認証方式や、個人属性(年代、性別)などが記録されています。

■接続ログ
クライアント端末がPOPCHAT-Xを通じて行ったインターネット利用通信について端末MACアドレスと実際のアクティブ接続時間やその時の端末IPアドレスなどが記録されています。
このCSVファイルにクライアント接続先APの識別情報が記録されていれば、認証時だけでなく、その後の接続先APの移動を追跡することも可能になります。

■制御ログ
POPCHAT-Xがクライアント端末ごとの通信を監視しながら、上限閾値オーバーを検知して実行したセッション制御、帯域制御等の通信制限に関する履歴が記録されています。

上記の3種類のログ(稼働履歴)に関するCSVデータのうち、「認証ログ」と「接続ログ」には、共通して以下の2項目が記録可ですので、そこにクライアント接続先APの識別情報が記録されるよう、設定を行って下さい。

1)項目名「ポート」
POPCHAT-Xに登録された仮想ポート(検出単位:タグVLANのVLAN-ID単位)のポート番号。
認証や接続レコード1件ごとに当該通信時のタグVLAN-IDが記録されます。

2)項目名「ポートラベル」
当該ポート番号に管理者が付与したたラベル(ネーミング)。
例:フードコート南側AP、ホスト名など。

次に、認証時やその後のインターネット接続時の「ポート」や「ポートラベル」に、その都度のAP識別情報が記録されるようにする具体的な設定内容を、以下にご案内いたします。

 

3.認証や接続時のAP識別情報をPOPCHAT-Xで記録する設定方法

 

POPCHAT-Xでの認証時やその後のインターネット利用時の接続APの推移を、POPCHAT-Xのログダウンロード対象のCSVに記録したい場合にについて、無線LANネットワーク側の設定と、POPCHAT-X側の設定に分けてご案内します。

■無線LANネットワーク側の設定
識別して記録したい対象のAP機器1台ごとに、異なるタブVLAN-IDを割り当ててタグVLAN設定してください。

AP(SSID)に設定していただくのでも、APが繋がっているスイッチHUB機器のポートに設定していただくのでも、それがポートVLANではなく、タグVLANであればどちらでもOKです。

ただし、POPCHAT-X設置に関わるネットワーク設計上の重要な仕様として、以下のポイントがあります。

◎重要なPOPCHAT-Xの仕様
POPCHAT-X機器1台で、認証の対象としてLANインタフェースに収容、認識できるネットワークは、1セグメント(L2構成1サブネット)のみ。

従いまして、この仕様を考慮していただき、対象のAP全てに異なるタグVLAN-ID数値を割り当てて設定していただく際、全てのAPについて同セグメントでVLAN-ID数値のみが異なるだけという、非常に珍しいタグVLAN設定を行っていただく必要があります。
(対象機器の仕様によっては、出来ない製品もあると伺っています)

■POPCHAT-X側の設定
上記の無線LANネットワーク側のタグVLAN設定の上で、POPCHAT-Xの設定において、識別対象のAP1台ごとのVLAN-ID数値をPOPCHAT-Xの仮想ポート設定で全て登録してください。
同時に、当該VLAN-ID1個ずつについて、管理用のネーミングも登録して下さい。

そうすると、認証ログ、接続ログのCSVダウンロードするデータの中で、
・ポート
・ポートラベル
の項目に、その設定値が記録される状態となります。

該当する設定項目のある場所は、以下の2箇所です。
(2025年2月28日時点のバージョンでの事です)

【1】
POPCHAT-Xクラウド管理サイトにログイン
 ↓
ヘッダーメニューの中にあるゲートウェイ一覧に移動
 ↓
対象のPOPCHAT-X機器(ゲートウェイID)の各種設定に移動
 ↓
左側メニュー一覧の中からオプション設定に移動
 ↓
接続ポートを使用する

【2】
POPCHAT-Xクラウド管理サイトにログイン
 ↓
ヘッダーメニューの中にあるゲートウェイ一覧に移動
 ↓
対象のPOPCHAT-X機器(ゲートウェイID)の各種設定に移動
 ↓
左側メニュー一覧の中からポート設定を開く
 ↓
「ポート」と「ポートラベル」を登録する

以上の設定により、AP1台単位の利用者数やAP接続の移動の推移を気にされるお客様への対応が可能となります。

是非、有効活用してください。

 

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