導入事例:スポーツやイベント興行施設の電子チケット用通信環境
お知らせ事項
今回は、今まであまり聞かなかった珍しい用途での導入事例を皆様に共有させていただきます。
- 携帯キャリア通信障害に伴う電子チケット入場トラブル
- 某アリーナ導入事例:電子チケット用の通信環境として
- 電子チケットは増える一方!?
1.携帯キャリア通信障害に伴う電子チケット入場トラブル
覚えていらっしゃいますでしょうか?
以前、携帯キャリアでの大規模な通信障害によって、その影響が、各地の音楽やスポーツなどのイベントにも波及した、という事がありました。
ほんの2年前、2022年7月のことでした。
通信障害が発生した2~3日間というのが、全国各地でスポーツや音楽等のイベントが開催されていたのですが、会場施設への入場受付において、電子チケットの表示が困難となって、様々な主催者やチケット販売事業者が、大慌てで、Wi-Fi環境下で事前に電子チケット表示・分配を行っていただく事や、表示不可能な場合の対応窓口へのご案内とか、急遽の臨時で印刷やスクリーンショットを許可する対応などのアナウンスを行う事態となっていました。
*参考にした記事
【重要】通信サービス障害に伴う「ローチケ電子チケットアプリ」への影響について
https://l-tike.com/news/mevent/?mid=654329
通信障害 あいみょんライブなどイベントにも影響 電子チケット、会員証…スクショで急きょ対応も
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/07/02/kiji/20220702s00041000498000c.html
Kis-My-Ft2の電子チケット表示にも影響 通信障害
https://mainichi.jp/articles/20220702/k00/00m/040/140000c
2.某アリーナ導入事例:電子チケット用の通信環境として
今回ご注文いただいた某アリーナ施設運営のお客様というのは、万が一で上述のような携帯キャリア通信障害が発生した場合でも、出来るだけスムーズに混雑無く入場受付が進められる事を意図して、電子チケット受付専用のゲスト用フリーWi-Fiを用意するともに、当社製品POPCHAT-Xを導入いただくことになった事例です。
■お客様の要件
【1】電子チケット受付用のバックアップ通信環境として、来場ゲストに開放する専用SSIDを整備する。
【2】不特定多数が利用するフリーWi-Fi環境の不正利用防止のため、総務省が公衆Wi-Fiガイドラインやセキュリティの手引きで推奨の3種類のWeb認証方式を組み込む。
【3】受付済みで入場したゲストが、フリーWi-Fiを目的に入場スグのスペースに大量に滞留してしまわないように、短時間、且つ、1回限定での利用可能とするような、分単位の有効時間および1日あたりの有効回数について、制限を設ける。
■POPCHAT-X製品の機能で対応する要件
POPCHAT-Xシリーズの認証機能を活用して、上記の【2】と【3】の要件に対応していただく事が可能です。
■実際に導入いただいたPOPCHAT-Xのライセンス構成
上記の要件充足のため、以下の3明細構成でご注文いただきました。
1)POPCHAT-Xシリーズ機器本体(4機種から最大接続数で選定)
2)POPCHAT-X必須サポートライセンス(3種類から保守レベルで選定)
3)POPCHAT-X個人認証オプション(認証登録される個人情報管理の為に必要)
3.電子チケットは増える一方!?
電子チケットでの入場受付というのが、上述のような携帯キャリア通信障害など通信トラブルの影響を受ける、という事が分かっていても、電子チケットは増える一方のようですね。
「不正転売の防止」と「チケットのもぎり削減」を考えるだけでも、増えて当たり前のように思われます。
国内に限らず、グローバル市場でも2024~2032年にわたって年平均成長率7.20%で成長すると予想されているそうです。
御社のお客様の中に、スポーツや音楽等のイベント興行施設を運営される事業体がある場合、是非、今回ご紹介の事例と同様のご提案を検討してみてください。
*参考にした記事
電子チケット、コロナ禍で普及に加速 NFT化でコレクション性も
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00832/00004/
サービス開発経験を経てあらためて振り返る電子チケットの現状と今後の可能性
https://tech.asoview.co.jp/entry/2023/12/09/102522
オンラインイベントチケット市場の規模、需要、成長、2032年まで
https://straitsresearch.com/jp/report/online-event-ticketing-market