【重要】POPCHAT-Xの重大な不具合を解消しました(追記:一部残課題について)
お詫び
現在、POPCHAT-Xシリーズ製品で最近リリースしたバージョンにおいて、幾つかの不具合が重複して発生する状況となっております。
POPCHAT-Xシリーズをご利用のお客様およびサポート会社の皆様には、その不具合により多大なご迷惑をおかけする事となりまして、誠に申し訳ございません。
POPCHAT社スタッフ一同、心よりお詫び申し上げます。
この度、それら重大な不具合について解消の目処がたち、不具合に対策した新バージョンをリリースする予定が決まりましたので、ご登録の皆様宛てに下記の内容にてお知らせを配信させていただきました。
そのお知らせメール配信内容を、バックナンバーとして本Webサイトにも掲載させていただく次第です。下記、ご確認を宜しくお願い致します。
発行日
2021年11月24日
件名
【重要】POPCHAT-Xの重大な不具合を解消しました
掲載記事
新しいPOPCHAT-X(ポップチャットテン)に重大な不具合(バグ)が見つかりまして、以下の対応を行っております。
- 帯域制御方式を変更しました
- 帯域制御後に通信が出来なくなる
- 認証画面の表示遅延および表示不可を含む通信の障害-1
- 認証画面の表示遅延および表示不可を含む通信の障害-2
- 出荷停止のお知らせ
1.帯域制御方式を変更しました
これは重大な不具合ではないのですが下記2.の不具合の対応時に 併せて仕様変更が発生したためご報告いたします。
POPCHAT-Xの帯域制御では、アップロードおよびダウンロードの各々の帯域(単位時間あたりに送信できるデータ転送量)を常時監視し、継続して閾値として設定された上限帯域の超過を検知した際に、 アップロード時の帯域を指定下限値まで帯域を絞り込むことで、帯域占有によるネットワーク障害を防ぐという機能ですが、(最近の動画視聴等の大容量通信ニーズの高まりに鑑みて)旧POPCHATからの絞り込み方式の仕様を改めて見直しする事で、更なる効果が期待できるようになりました。
2.帯域制御後に通信が出来なくなる
POPCHAT-Xの帯域制御では、当該端末の制御時間経過後の制御解除のロジックにバグがあり正しく解除が成されないために、それ以降の通信が出来なくなってしまう不具合の原因が判明しました。
この不具合はダッシュボードよりPOPCHAT-X OSをアップデートする事で解消されます。
アップデート開始日:2021年12月1日
■帯域制御とセッション制御
帯域制御機能は、帯域を制御する事で上位(光)回線を有効活用できる機能です。
対してセッション制御機能は、セッション(端末とサーバ間の接続)を制御する事でルーター/UTMのセッション占有による通信遅延等の障害を防ぐ事が出来ます。
具体的には、端末(MACアドレス)単位にサーバとのセッションを常時監視し、継続して閾値に設定された1次制限値の超過を検知した際には帯域を絞り込み、更に上限閾値を超過した際には一定時間、当該の端末のみ通信を遮断することでネットワークの安定稼働を図る機能です。
この機能により「遅い!つながらない!」と言った(ユーザーの端末由来の負荷に起因する)クレームがゼロになります。
3.認証画面の表示遅延および表示不可を含む通信の障害-1
POPCHAT-Xでは、接続方式(NAT方式・Bridge方式)に関わらず、DNS機能を活用してWEBフィルタリングや内部認証を行っているのですが、ドメイン名の名前解決時に 当該ドメインの不在や上位DNSサーバへの通信障害(など正常処理が完了できなった)の場合に後続の処理において、通信遅延の発生、または停止してしまう不具合の原因が判明しました。
この不具合はダッシュボードよりPOPCHAT-X OSをアップデートする事で解消されます。
アップデート開始日:2021年12月1日
■接続方式:NAT方式とは
新規にネットワークを構築する場合の推奨方式です。
一般的なNAT接続に係る機能(DHCP等)に加えて、NAT方式では従来機能のPlug&play機能を有効化することが出来ます。
■接続方式:Bridge(ブリッジ)方式とは
既存のネットワークへ、後からPOPCHAT-Xを導入する事を想定した接続方式で、新たにPOPCHAT-X OSから実装されました。
既存のネットワークへ一切の設定変更の必要がないため簡単に導入が出来ます。
4.認証画面の表示遅延および表示不可を含む通信の障害-2
POPCHAT-Xでは、認証画面の表示処理においてスマートフォン・PC以外からの特定の通信を受信した際に、POPCHAT-X OSを構成する内部処理(LINUX/OSS等)において一部最新化されていないモジュールによる動作の不具合の原因が判明しました。
この不具合はダッシュボードよりPOPCHAT-X OSをアップデートする事で解消されます。
アップデート開始日:2021年12月1日
5.出荷停止のお知らせ
上記不具合の早期対応のため全社体制で修正~検証を繰り返しております。
現時点での最終スケジュールを11月末日に設定し全社体制で取り組んでいます。その間、POPCHAT-X機器の出荷を一時停止させていただきます。
【期間】: 2021年11月23日 ~ 2021年11月30日
【対象】: 各種POPCHAT-X
6.追記(現時点ステータス:対応中)
11月24日(水)に配信されたお知らせメール内容としては、「重大な不具合」に敢えて絞り込んで以上の内容となっていましたが、本バックナンバー掲載時点でその他にも不具合事象のご申告を承り順次対応中となっているものが、以下の通りございます。
- 未認証端末から届いた認証処理のトリガーとなる通信に対して、認証処理が正常に起動せずインターネット接続できてしまう場合がある事への対策。
- フリー認証時にもキャプティブポータル画面が起動する/認証を促すアナウンスが表示される場合がある事への対策。
- ダッシュボード上の表示内容に集計/解析内容/更新日時の不足やズレなど不整合が起きる事への対策
- 認証ページ上のボタン二重クリック等の多重送信によるエラー対策。
- SYN Flood攻撃(DDos攻撃の一種)への対策
- 認証設定で設定した接続時間(例:2分/回)を過ぎても数分間インターネット接続可能となるケースへの対策
7.追記(現時点ステータス:対応完了)
以下の問題については、最近リリースのアップデートにより対策済みとなっております。
- 認証設定でアンケート認証のみ有効とした場合、Wi-Fi利用者のアンケート認証実行時にエラー(Not Found)となる問題。
- 帯域制御機能において元々の仕様だった筈のダウンロードパケットに対する「下限値/上限値」の割合に基づくパケット数制限動作のバグ。
- POPCHAT-X機器2台でVLANグループ単位の認証設定とゲートウェイ単位の認証設定を同一アカウント配下で混在させた場合に認証処理不具合に繋がる問題。