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ホテル事例:接続台数が多いと通信品質が悪くクレームになっている

2024.12.13 メルマガ

シリーズ連載:電波だけのゲストWi-Fiは無防備過ぎて危険です。

電波だけのゲストWi-Fiは無防備過ぎて危険です。

 

お知らせ事項

 

今回は、ホテルのPOPCHAT-X導入ニーズの一例を共有させていただきます。

  1. 接続台数が多くなる夜間や朝方にWi-Fi通信品質が悪くなる
  2. POPCHATによる回答(対策)その1:セッション制御
  3. POPCHATによる回答(対策)その2:帯域制御
  4. POPCHAT導入事例全体で考えても両方必要です!
 

 

1.ホテルで接続台数が多くなる夜間や朝方にWi-Fi通信品質が悪くなる

 

ほぼ全客室で同時にインターネットが利用されている時間帯というのが、ホテルという業態だとどうしても発生します。

 

接続台数が多くなる夜間や朝方にWi-Fi通信品質が悪くなるという課題は、ホテルに関してよく耳にする課題だと言えます。

 

その該当ホテルのWi-Fiネットワークに関して、構築を担当されたSIerのネットワーク設計が、実際に必要とされる通信能力に対して不適切に不足だった…、などという事は、昔ならいざ知らず今では殆どありえません。(10年前のまま見直してない等の設備が古すぎるケースはあり得ますが)

 

各ホテルにおいて、SIerの皆様は、全客室で同時にインターネット利用が行われる状態を想定して、全体で必要な通信パフォーマンスを充足する適切な設計(1室あたり最低10Mbpsかける同時通信数100だと全体で1,000Mbps=1Gbps必要と想定など)案を作成してお客様に提案し、全体で十分に必要な通信能力を満たすようにネットワークを構築していらっしゃいます。

 

そうであるにも関わらず、適切なネットワーク構築の上でいざ運用開始して暫くしてみると、該当ホテルから相談されたSIerご担当者から、或いは、ホテル運営企業のご担当者から、当社に次のような問い合わせやご要望(ニーズ)が寄せられてきます。

 

■ホテルWi-Fiに関するお問合せやご相談の例

電波だけのゲストWi-Fiは無防備過ぎて危険です。
 

 

2.POPCHATによる回答(対策)その1:1端末ごとのセッション制御

 

POPCHAT-X製品によって、接続セッション(NAT)の占有によるネットワーク障害を解決(防止)できます。

 

接続セッション(NAT)の占有とは、特定端末やアプリの通信で、ルーターやUTM/FWなどローカルネットワークのゲートウェイ装置、又はプロバイダー側の設備におけるスペック上の最大セッション(NAT)数の上限枠が埋まってしまう状態です。

ホテルで使用可能なセッション(NAT)数の有限性
 

占有によって、その他大多数のユーザーにとってはセッション枯渇となり、ネットワーク全体で一時的に接続の遅延や停止を起こす状態です。

 

一時的というのは、数分間で済む場合もあれば、数十分間や数時間、ヒドイと問題児的な当該宿泊客(の端末)がホテルに連泊されている間、毎晩発生する、という場合もあります。

 

特に最近は、Wi-Fi利用者のインターネット利用ツールが、以前のブラウザがメインだった状況から、スマホアプリがメインの状況へと移り変わっています。

 

ブラウザでのWebアクセス時の1端末セッション使用量は、多くてもせいぜい100~150セッションだったのが、スマホアプリの場合、その5倍~10倍のセッション使用量となる事が、当たり前に発生します。

 

その状況で特定1端末が数千や1万以上のセッションを占有する行為は、ネットワーク全体にとって迷惑となり、防止が必要です。

 

やっかいな事に、殆どの場合、当該Wi-Fi利用客ご本人としては意図や自覚しておらず、問題アプリがユーザー本人には見た目に分からない通信で過度に多量のセッションを使用しており、当該ユーザーご本人としては単なる善良なWi-Fi利用客のつもりですので、セッション制御の動作仕様については、弾力的な制御メカニズムが必要となりますが、この点でもPOPCHAT-Xのセッション制御は優れています。

 

 

3.POPCHATによる回答(対策)その2:1端末ごとの帯域制御

 

POPCHAT-X製品によって、通信帯域の輻輳、占有によるネットワーク障害を解決(防止)できます。

 

多くのお客様や販売店ご担当者の皆様が既に御存知の通り、通信帯域の輻輳とは、ネットワーク帯域のキャパシティが埋まってしまって、それ以上には通信できない状態、
帯域の占有とは、特定端末やアプリの通信(主にファイルのダウンロード/アップロード)が、ネットワークの通信帯域を大部分を使用してしまう状態で、どちらもネットワーク全体に悪影響を及ぼします。

 

特に最近は、Wi-Fi利用の用途として動画やゲームが目立って増えています。

 

それらを、ストリーミングで利用するだけでも、1端末で3M~4Mbpsの帯域使用を計算に入れなければなりませんが、ストリーミング配信サービスの動画コンテンツ1個丸ごとを、Wi-Fi環境でデータダウンロードしておいて後で視聴する、という使い方のWi-Fi利用客が、相当数いらっしゃいます。

 

一般大多数の善良で普通のWi-Fi利用客だけで、そんな心配が尽きない所に、1端末で60秒間以上も継続して100Mbps以上や200Mbps以上の帯域占有を行っているような、帯域ヘビーユーザーが、各所に当たり前のように頻繁に出現しています。

 

これはホテルに限らず、例えば図書館や自治体公共施設のような場所のゲストWi-Fiでも、1ユーザーで数百Mbppsの帯域占有が、頻繁に検知されています。

 

SIerのエンジニアご担当者が、事前のネットワーク設計で想定した通りの帯域割り当てを1ユーザーごと確実に行うためには、1端末ごとの帯域使用量の監視と、帯域占有への対策が必須です。

 

4.POPCHAT導入事例全体で考えても両方必要です!

 

誰が、いつ、どんな通信内容で、どの位の時間利用するのか?という事が分からないホテルの客室などのゲストWi-Fiでは、以下のいずれか片方だけでは、全くもって不足です。両方の対策が必須と言えます。

POPCHAT導入事例の全体で見た結果

前月2024年11月一ヶ月間で、「これ以上は過度な通信サイズ」「これ以上は周辺ユーザーに迷惑なレベルの通信サイズ」として、お客様が設定した1端末上限をオーバーして、POPCHAT-Xによって検知されて、一時的な通信制限(パケットシェイプや遮断)の対象となった件数が、

ユニーク端末数ではなく述べ回数ですが、6千万件以上もありました。

そのうち、セッション占有と帯域占有の内訳について

・セッション数上限オーバーが、50%
・帯域使用量上限オーバーが、49%
でした。(残り1%は、不正利用による通信ブロック)
 
2024年11月全国セッション占有・帯域占有事案の内訳
 

以上の結果から言える事は、

 

【1】
セッション枯渇、帯域の輻輳によるネットワーク障害は、全てのお客様にとって、対岸の火事ではありません。

 

【2】
セッション制御、または、帯域制御の片方だけの導入では、Wi-Fi利用客の端末由来で発生するネットワーク障害を全て防ぎ切ることは、出来ません。

 

是非、既設でPOPCHAT-Xをご利用のお客様も、新規でこれからご導入のお客様においても、上記2種類の通信サイズ要素について、両方とも過度な占有防止の対策をご検討ください。