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POPCHAT-Xシリーズの認証/制御モード数について詳しく説明して欲しいです…

2021.06.09 Q&A

POPCHAT導入に関するお問い合せ事例

HPの商品ページに専用ゲートウェイ装置4種に『認証/制御モード数』という項目があります。
認証/制御モード数について詳しく説明して欲しいです。
特に「制御モード数」の意味がどういった部分に影響するのか分かりませんでした。

 

お問い合せの日付

2021年6月23日

 

お問い合せの方のご状況

取引先クライアントのネットワーク構築にPOPCHATの活用を検討中のシステム構築会社さま

 

 

【回答事例】設定項目を組み合わせたセット構成を「モード」と呼称しています…

 

お問い合わせを頂き、誠にありがとうございます。

 

■POPCHAT-Xシリーズ製品における「モード」とは
以下の設定項目を組み合わせたセット構成を「モード」と呼称しています。

【認証設定】
・認証ページに組み込む認証方式の種類(認証フォームが異なる)
・インターネット利用可能時間帯
・接続時間/回
・回数/日
・認証の有効期間日数
・認証成立後のURLリダイレクト先

【制御設定】
・セッション制御の上限しきい値
・セッション数の上限オーバー時の通信制限時間
・帯域制御の上限しきい値
・帯域使用量の上限オーバー時の通信制限時間

 

■「認証/制御モード数」のスペックとは
上記の設定項目の組み合わせセット構成=モードを、機種のスペックによって複数作成していただく事が可能です。
複数作成していただいた「モード」の1つ1つは、以下のイメージで使い分けの設定が可能となっています。

ホテルWi-Fiの例
・客室
・ロビー
・バンケット
・会議室

病院Wi-Fiの例
・外来
・病棟
・職員BYOD
・ドクターBYOD

使い分けの仕組みは、以下の通りです。

 

■1モード=1グループ(タグVLAN)
設定で複数作成したモードは、POPCHAT-Xに届いた通信に付随するVLANタグIDを識別して、それによって使い分けられる事になります。

手順の大まかな流れとしては、以下の通りです。
Wi-Fi接続端末からPOPCHAT-X機器に通信が届いた際に付随して一緒に届くVLANタグID(スイッチやAPに設定したもの)を予めPOPCHAT-X機器に登録しておきます。

そうすると、POPCHAT-X側で、通信に付随して届いたVLANタグIDの値(数値)を識別可能となります。

次に、登録したVLANタグIDをグルーピングする設定をしていただきます。

そして、次の設定で、モードの一つずつとVLANグループを紐付け致します。
この紐付けによって、例えばホテルであれば、・客室からの通信に対する認証/制御設定・ロビーからの通信に対する認証/制御設定と言った感じで、使い分けが可能となります。

 

■注意事項
一般的なVLANの理解では、ネットワークを「切る」手段としてVLAN設定が使われるかと思います。
ネットワークを切った結果として、1つごとのネットワークの識別子として、VLANタグIDが付随要素して設定されるかと思います。

しかしながら、POPCHAT-X機器では、下位ネットワークについて1セグメントしか認証対象として受け入れ出来ず、L2(1サブネット)のみ通信を認識して認証の対象として応答します。

そのため、POPCHAT-Xの認証機能にとっては、認証対象の下位ネットワークは常に1ネットワークです。

ですので、ネットワークを「切る」目的ではなく、「識別する」目的でのみ、下位ネットワーク構成機器のスイッチやAPにタグVLANを設定していただくというご理解でお願い致します。

従いまして、非常に珍しいVLANの設定の仕方になりますが、POPCHAT-X機器の下位ネットワーク構成(スイッチやAP)において、認証設定の使い分けのために設定していただくタグVLANというのは、同セグメントでVLANタグIDの値だけ異なる状態のタグVLAN設定が必要でございます。

 

以上、ご確認をどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

注意

お問い合せいただいた時点でのPOPCHATの仕様やサービスモデルに基づいた、その時点での回答をご紹介しております。
その後のバージョンアップや機能追加などにより、一部最新のPOPCHAT製品情報によるご案内とは異なる部分があり得ますことを、ご了承ください。